印刷って?

印刷について

みなさんの印刷のイメージってどんな感じでしょう?
「大きい紙に一般家庭にあるようなプリンターで高速プリントされてくる」
こんなイメージでしょうか?

印刷とプリントの大きな違いは「版」(簡単に考えると印鑑を大きくしたもの)を作るか作らないかです。

印刷はデータを機械で細かく分析し「版」を作り機械にセット、さらに「ブランケット」(大きなゴムの板)に転写して、そこに紙を通す方法です。版と紙が接しないことから「オフセット印刷」と呼ばれているようです。
現在主流となっている印刷方法です。

プリントは一般家庭にあるプリンターをイメージしてください。
データを機械から直接出力する方法です。
印刷用大型プリンターもあり、「必要な時に、必要な分だけ」という意味でオンデマンド印刷と呼ばれています。

オフセット印刷とオンデマンド印刷にはメリットとデメリットがあり、それぞれの特徴やお客様のニーズに合わせ印刷を行っています。

オフセット印刷は、 版を作ることで時間もコストもかかってしまうので、少ない枚数(小ロット)には不向きです。しかし、機械でデータを細かく分析することで解像度も高く、一度版を作れば繰り返し使えるので、枚数が多い印刷には最適です。(枚数を多く印刷することでコスト削減につながるため)
【新聞折込チラシ・パンフレット・冊子などの枚数が多い印刷に向いています。】

オフセット印刷機(4色機)
主にチラシなどのカラー印刷 に使用される

オフセット印刷機(1色機)
主に伝票など単色の印刷に使用される


オンデマンド印刷は、 データをオフセット印刷ほど細かく分析できないので解像度は低いが、版を作らなくていい分、短時間、ローコストで印刷が可能です。しかし、何枚印刷してもコストが変わらないので、 枚数が多い印刷には不向きです。
【名刺やショップカードなどの枚数が少ない印刷やお急ぎの印刷に向いています。】

オンデマンド印刷機
主に名刺などの小ロッド印刷に使用される

印刷の色について

「印刷すると色が変わる」と感じたことはありませんか?

普段テレビなどのモニターを通して見える色は「RGB」の3色の表現です。
この3色を重ねることにより色々な色を表現していて、写真なども通常は「RGB」で表現されています。

「RGB」とは色の表現方法の一種で、光の色を表現しています。
光の色表現なので、発色が良いのが特徴です。(蛍光色に近い感じに見えると思います。)

・ R→ 赤(Red)
・ G→ 緑(Green)
・ B→ 青(Blue)

それでは印刷(インクやトナー)で「RGB」を表現することは可能でしょうか?

光の色「RGB」を100%表現することはできません。。。

印刷の場合「RGB」光の表現を「CMYK」インクやトナーの表現に変換します。

・C → シアン(Cyan)水色
・M → マゼンタ(Magenta)ピンク色
・Y → イエロー(Yellow)黄色
・K → キー・プレート(Key plate)黒色

この変換によって色に変化が現れます。
【印刷物の色が黒っぽいく見えたり色が沈んだように見えることがあります。】

RGB表現の十和田湖(イメージ)
CMYK表現の十和田湖(イメージ)

PCの設定等で逆に見える場合があります。鮮やかに見える方がRGB、沈んで見える方がCMYKです。
あくまでもイメージですので実際の色とは異なります。ご了承ください。

光の色表現をインクやトナーで100%表現することは現在の印刷技術では厳しいですが、
可能な限り近づけるようにいたします!
印刷物を頼むときは頭の片隅に入れておいていただけると助かります!